日本のインバウンド 「民泊をどうするのか?」という事と同じくらい重要なのは「地方へのLCC」です。
みなさん こんにちは ジョシュです。
極端な円安(米ドル基準で言うと1ドル=123円程度)や、アジアの生活水準向上などで、インバウンド旅行客の流入が止まりません。今年は外国人観光客が1900万人ほどに
なると言うニュースも出てきています。
そんな中、外国人観光客から人気の東京や関西圏(特に大阪、京都)ではホテルの
予約がかなり難しくなっています。ビジネスホテルでさえ、1泊1万5000円を超える日が
日常茶飯事です。
そういった中、いわゆる「民泊ビジネス」が活発化しています。
去年の今頃は話題にも上らなかったのに、最近はかなり話題になっています。
政府も民泊を支援するそうです。(WIFIの取り付けに補助金を
出すという点はすごくいいと思いますね)
東京の大田区は来月から民泊を条例で認めるそうです。
(7日間以上の宿泊者という部分が使いにくいですが、これはホテルや旅館などから
のロビー活動、反対があったのでしょう)
しかし、今のところこのように「ホテルが足りない!!」と悲鳴を上げているのは
東京と関西圏程度ですよね。 他の地方はホテルの予約が簡単にできると思います。
(もちろん、コンサートやマラソン大会などのイベントで急に取りづらくなる事は
あるかもしれませんが、常に予約が難しい状態ではありませんね)。
インバウンドビジネスは、高齢化や人口減少による内需の低下をカバーする為に、
政府や自治体、それに民間企業が何年か前から取り組んできました。
それが、ようやく実を結び始めたと言えます。
そこで、来年からは、外国人観光客を「東京&関西」から「地方」へ
誘導する努力をするべきだと私は考えています。(特に地方自治体が努力するべき
だと思います。)
なぜ?
1.東京&関西はもう観光客だらけです。
普通のレストランでも、観光客が多すぎて(外国語で説明しないといけないから)
結果的にサービスが遅れたりしている風景をよく見かけるようになりました。
ホテルも取れなくなりましたよね。
2.地方創生に繋がるから
今月初めに、国は2015年度補正予算で地方創生関連で1000億円の予算を組むと
公表しています。それほど、地方には仕事も無いし、お金も無いと言う事ですよね。
外国人観光客が地方に行くようになれば、そこで消費して地方創生に直結しますよね。
それでは、外国人観光客が地方に向かう為に一番考慮する物は何でしょうか?
私は、コンテンツ(その地方の観光的な魅力)や民泊が充実している事と同じよう位
重要なのは「LCC」が飛んでいる事だと思います。
なぜか?
だって、飛行機代って旅行費用の中で結構な部分を占めます。
LCCが就航する事により、「あ、日本のこの地方に行ってみたい」という
需要を創出する事が可能です。
(例えば、佐賀空港は、はっきりとLCCの重要性を主張しています)
(参照 佐賀県)
まぁ、考えてみれば当然です。 例えば、私達日本人も、もし自分の地元から
中国や韓国のマイナー(知名度が高くない)な都市への路線が格安で売っていれば
「試しに1回行ってみようかな?」となるかもしれません。
という事で、今後 地方自治体がインバウンド対策で取り組むのはLCCを地元の空港に誘致する事です。もちろん、LCCとしても採算性がとれない空港には路線を就航させないので、なんらかの補助や知恵が必要になってくると思いますが、費用対効果が高い政策だと思います。